20代、30代、40代で一回ずつシミ治療を受けた私ですが、年齢が上がるごとにシミ治療費が上がるのを経験してきました。特に40代のシミ治療は高くなりがちですが、これには理由があります。私も40代のシミ治療費は30万円ぐらいになります(今後受ける治療も入れて)。30代までのシミ治療が10万円未満で済んだのになぜ40代のシミ治療は30万円もかかるのかを説明しますね。
これ、私に限ったことでなく、各クリニックの先生のお話や他の方の個人体験を読んでいるとこれは40代にユニバーサルな現象です。
40代でシミ治療の費用がぐっと上がる理由は肝斑
肝斑は、左右対称にできる輪郭が少しぼやけたシミのことです。摩擦や紫外線の他、ホルモンバランスの崩れが関係していると言われています。30~40代に多いシミです。そして一番治療しにくいシミと言われています。やっかいなのは、肝斑をまず治療しないと他の種類のシミの治療ができないことです。レーザーや光治療でメラノサイトを刺激するとかえって肝斑が濃くなってしまうからです。

左右対称にできる輪郭がぼやけたシミ
私自身は、肝斑は関係ないだろうと思っていたら、VISIA(ビジア)という肌診断機器にばっちり写っていました。
ここがネックなのですが、肝斑が目立たない程度の薄さであろうと、他の種類のシミよりも肝斑治療が優先されることです。そして、日光性のシミ(老人性色素班)のようにレーザーを1度あてて終わりということにはなりません。
複数の治療を組み合わせないと効果がでにくいため、一度に数種類の治療を受けることになります。ピーリング、トラネキサム酸・ビタミンC・ビタミンEの内服、ピコーレーザーによるピコトーニング、イオン導入など。また、治療法がマイルドなため、効果がでるまで何回も通院することになります。

値段が上がる理由のその2:複数の種類のシミのミックス状態!
シミの種類はだいたい6種類くらいに大別されるのですが、40代のシミは1種類ではなく、2種類以上のシミが混在している場合が多いです。そしてシミの種類が違うと治療法も違ってきます。今回レーザーはピコレーザーに焦点をあてて解説します。
シミの種類とシミの治療法
名称 | 老人性色素斑 | ADM (後天性真皮メラノサイトーシス) |
肝斑 | PIH (炎症後色素沈着) |
そばかす (雀卵斑) |
老人性疣贅 |
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特徴&解説 | 紫外線が原因でできる「普通のシミ」。別名「日光黒子」。 | 遅発性太田母斑とも呼ばれる皮膚の深い層(真皮層)に存在するしみ。老人性色素斑や肝斑と間違われることもある。 | ホルモンバランスの乱れなどが原因でできる30~40代によくみられるシミ。左右対称に生じるのが特徴。 | 炎症が収まったあとにできるシミ。ニキビや傷、やけどなどが治った後やレーザー治療後の濃くなったシミがこれにあたる。 | 目の下から頬骨にかけてできる直径1~4mmの丸い小さな複数のシミ。色は明るい黄褐色。 | 30代のころから出現し、加齢とともに増える皮膚の良性腫瘍。 |
治療法 | ① | ① | ① | ① | ① | ① |
ピコスポット | ピコスポット | 正しいスキンケア・内服薬 | 正しいスキンケア・内服薬 | ピコスポット | 炭酸ガスレーザー | |
② | ② | ② | ② | ② | ② | |
ピコトーニング | Qスイッチレーザー | ピコトーニング | ピコトーニング | ピコトーニング/フォトフェイシャル(光治療) | 漢方内服 | |
③ | ③ | |||||
フォトフェイシャル(光治療) | ピーリング・プラズマ/イオン導入 |
例えば、ピコレーザーを使うにしても、肝斑はピコトーニングというマイルドな出力モードで行いますが、日光性のシミはピコスポットで強めの出力で治療します。治療の種類が違えば当たり前ですが別料金になります。
私の場合は、肝斑治療(ピコトーニング、イオン導入などの総合治療)→老人性色素班治療(ピコスポット)→老人性いぼ(炭酸ガスレーザー)の順で治療をしていきます。

肝斑治療の一般的な内容と値段
肝斑の治療は一回につき、2万円代の後半~4万円ほどとみておいた方がよいと思います。施術に使う機器の値段やコース割引があるかないかなどによっても値段が変わってきます。
例えば、下記はKMクリニック(東京にある値段的には良心的なクリニックです。治療を検討したクリニックなので例にあげます。)の肝斑治療に有効と考えられる施術です。
肝斑の施術
ピコトーニング(全顔):16,280円
プラズマ+トラネキサム酸:16,500円 またはイオン導入8,800円
内服薬:7,700円
合計:50,380円又は42,680円
セットコースがあれば単価がもっと安くなると思いますが、これを複数回(最低6回ほど)受けなければなならいんです。
私自身は東京のエトワールレジーナクリニックという医院で肝斑パーフェクトケアプランというコース(上記の内容でプラズマの方を選択)を受けていて、10%割引で1回の施術代金が35,400円(×6回)ほどです。
私が通っているエトワールレジーナクリニックも最安値ではありませんが良心的な値段なクリニックです。
肝斑について言えば、通院回数や複数の治療を受けなければならないということから、どこのクリニックでも高くなりがちです。プラズマではなくイオン導入を選択した場合はエトワールレジーナクリニックでは6回コースの単価が26,917円とプラズマ治療よりも1万円ほど安くなります。
あくまで値段の参考として出しましたが、40代は必ずと言っていいほど肝斑があるのではないかと思います。東京の美容皮膚科The Oneのえりりん先生(上原恵理先生、40代)も「40代は肝斑との戦い!」とYouTubeで力説していたので、それぐらい大変なシミなんだと思います。

美容皮膚科医のえりりん先生が肝斑との戦いがどれだけ大変か力説。「年代別最低限やるべき美容」の40代編です。興味のある方はみてみてください。
40代のシミ治療を私自身がなめていたので、えりりん先生も言うようにとっても大変なしみだということを覚悟して、予算も多めにとってカウンセリングに行ってください。私は大幅に予算変更を迫られたクチです。
肝斑治療をできるだけ安くするには、まずは服薬だけ試してみる
肝斑治療高いですよね。なるべく安くする方法もあります。
実は、中には服薬だけでも肝斑が改善される人もいるということです。服薬だけでよくなる人はラッキーと言う先生もいるので、やはり服薬だけでは足りないかもしれませんが、もしかしたら読者様が服薬だけで改善されるタイプかもしれないので3か月服薬だけしてみるといいと思います。なぜ3か月かというと、私もクリニックで言われましたが「効果が表れるまでに3か月間かかる」からです。
私が処方されている肝斑の薬は3種類で、この3つはどこのクリニックでも処方されると思います。肝斑の基本セットといったところです。私は現在、東京のエトワールレジーナクリニックで処方されていますが、10年前に品川スキンケアクリニックに通っていた時もこの3点セットを処方されました。
肝斑の薬
①トラネキサム酸250 mg×3回/1日(肝斑には必ずトラネキサム酸を使います。)
②シナール錠(1錠にアスコルビン酸200mg、パントテン酸カルシウム3mg)×3回/1日 ←ビタミンCのことです。
③ユベラ(ビタミンE)50 mg×3回/1日
薬の値段ですが、美容クリニックだと、例えば、戸越皮膚科クリニックの例ですが、美白セット(トラネキサム酸+シナール )30日分を¥3,750(税込み¥4,125)(2023年時点)で処方しています(これにはビタミンEは入っていませんが)。この値段であればとっても良心的だと思います。ただ、自由診療なので同じ薬でも値段はピンキリです。薬だけの値段をホームページに載せていないクリニックも多いので比較が難しいです。
クリニックに行かずに買えるもので私が選ぶとしたら製薬会社の第一三共が販売している「トランシーノII」です。1か月2千円くらいと安く、トラネキサム酸がクリニックの処方と同じ用量が入っています。トランシーノIIは2か月まで連続使用できます。
【トランシーノIIの成分4錠分】
トラネキサム酸 750mg
L-システイン 240mg
アスコルビン酸(ビタミンC) 300mg
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 6mg
パントテン酸カルシウム 24mg
ビタミンEは入っていませんが(ビタミンEは血行を促進してターンオーバーのサイクルを整える働きがある)、ドラッグストアに売っているものを使用すればOK(ビタミンCとEについては医療用でなくてもよいです。お医者さんによると効果は変わらないとのこと。トラネキサム酸が大事!)

あと、クリニックで肝斑と診断された場合、「予算が限られているので、まずは服薬だけから始めてみたい。」と伝えるのもいいと思います。それで効果がなかったら、他の治療へ移行するのも手ですね。これがOKの医院とそうでない医院があるので(本来は、OKをださないといけないですが、医院の方針で薬剤オンリーはダメところもあります)、服薬のみでもOKと公言しているのがSBC湘南美容クリニックです。
YouTubeでも看板先生の西川礼華先生がそのようにはっきり言っていますので、SBC湘南美容クリニックを受診するのもいいと思います(私はボトックスでお世話になっていますが、勧誘が一切なくて病院らしい病院[医療行為を適切に行うという意味で]です。もちろんマシン治療などのシミの施術もそろっているので、総合的にお勧めできます。値段も安いし、余計な治療を勧めないので安心できます。あまりにあっさりしていて拍子抜けしたので。全国に展開しているクリニックなので最寄りのクリニックに行ってみてください。カウンセリングは無料です。)
まとめ
40代のしみ治療まとめ
・肝斑治療は複数の治療が必要なので費用がかさみがち。30万円かかる(超えることもめずらしくない)ことも覚悟しておく。
・さらに複数のシミがあり治療法が違うため費用がかさむ
・根気強い通院が必要
・肝斑がある場合、安くすませたい場合は、まず服薬だけ3か月して様子をみるとよい。これで効果がなければ総合的に治療を受ける。

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